ワークブックの特徴と使い方
① 健康管理をしながら働くために自分の考えや抱えている問題を整理します
今、あなたが抱えている問題や不安の背景には、治療や体調管理の問題、生活上の問題、経済的な問題など、複数の困りごとが絡み合っていることがあります。このワークでは、あなたの抱えている問題を整理し、自分に合った健康管理、仕事、職場、働き方などについて、あなたの考えを整理します。
② あなたを助ける支援者とつながります
一人では取り組むことが難しいと感じた場合には地域の支援機関の支援者と一緒に取り組むことができます。(P13参照
③ 関係者とのコミュニケーションツールとして活用できます
あなた自身の病気や治療、「できること」「できないこと」「やりたいこと」「配慮して欲しいこと」等を、ワークで見える化し、雇用主、職場の上司、職場の人たち、支援者と情報を共有して、共通の認識を持つことができます。
④ 就職準備、就職活動、就労継続での課題を整理し、困難への備えができます
難病のある人の多くは就職できますが、体調の変動や外見から病気のことが分からず職場の配慮が得られないことから、仕事を継続できなくなる場合が少なくありません。このワークでは、下図のように就職前から具体的な就職活動や就職後の課題を想定し、最初から、事業所(企業)・職場との協力を目指し、地域の支援制度・サービスを効果的に活用したりして、今後起こりうる問題に対処できるように準備します。
就職前から就職後、働き続けるまでの障害者就労支援の基本的枠組み
障害の種類・程度にかかわらず、障害や病気のある人が就職し、仕事を続けるためには、一般の人と同様の就職活動や採用、就業継続の課題に加え、就職後の障害理解・対処の課題に早期から対応する等、本人と職場の両面から総合的支援が効果的です。