健康管理と職業生活を
両立するためのワークサイト

ワーク5 これからの人生の目標

難病がある人が就職し、うまく仕事ができて、職場の人にも認めてもらい、「就労、大成功!」となった場合は、「ナチュラル・サポート」のある状態と言います。
これは、仕事内容や職場の配慮、本人の状態が絶妙に調整されている状態ですが、体調を崩したり、日頃サポートしてくれる上司や同僚が異動したり、職場全体で仕事が忙しくなったりする等のちょっとした変化で簡単に崩れやすい、不安定な状態でもあります。
就職直後の仕事内容の調整で起こる行き違いや、業務の変更、理解のある上司・同僚の異動、体調の変化、生活の変化、加齢などにより、それまでは問題なく働けていたにもかかわらず、急に問題が発生し、本人も職場も対応できなくなり、退職に至ることもあります。

ワーク5では、将来、起こるかもしれない問題を予想し、その時に相談できる支援機関・支援者を確認しておきましょう。
難病と付き合いながらの人生はこれからも続きます。これからも難病とうまく付き合いながら、彩り豊かな職業生活を送りましょう。

ワークの進め方
  1. チェックする
  2. 書き込む
  3. 人に説明できるようにまとめる
  4. 支援者と一緒に進める

ワーク5-1 健康管理と職業生活の両立に関する相談窓口

健康管理と職業生活の両立において、将来、困ったことや悩みごとを抱えた時に、あなたや職場が相談できる地域の相談窓口を確認しましょう。

  • 就職後に、これまで相談していた支援者との連絡が途絶えていませんか。
  • 職業生活を送る上で、何らかの問題が起きた時、相談できる支援者はいますか。

ワーク5-2 これからの人生の目標

  • 難病と付き合ってきて、分かったことや新たに気づいたことはありませんか。
  • これからの人生の目標や具体的に取り組みたいことを考えてみましょう。
ワンポイントアドバイス
人生はこれから、気持ちを引き締めて!

就職や復職がうまくいくと、安心してしまい、支援者と連絡をとらなくなることもあります。しかし、あるデータによると、難病のある人は就職後10年以内に半数近くが難病に関連することが原因で退職しているそうです。
何か問題があった時には、あなたや企業・職場は、支援機関によるフォローアップを受けることができます。困った時には、早めに相談しましょう。支援機関・支援者と連絡を取り続けることで職業生活をより長く続けることができます。