ワーク3 健康管理と職業生活の両立の準備と実際
あなたは、職場の理解や協力がなくても健康管理と職業生活を両立できると思いますか。
確かに、現在はあなたの病状や仕事内容によっては両立できるかもしれません。しかし、病状は悪化することもありますし、頑張り続けることでストレスを抱えることもあります。実際に、難病のある人の約半数が約10年で病気に関連した理由で退職しているという報告もあります。事業主や職場はあなたが健康管理をしながら職業人として活躍するために協力する義務があります。
しかし、難病のある人は、「どのような配慮があれば、病気を悪化させずに仕事を続けることができるか」を職場に上手く伝えることができないことが多くあります。そのために、必要な配慮を得られず、誤解で人間関係が悪化し、ストレスで体調を崩すこともあります。
そこで、ワーク3では、あなたが職場で信頼される職業人でありながら難病患者として適切な健康管理ができる難病のある職業人として、職場の人たちとお互い様の気持ちで協力関係を作るための準備をします。
このワークでは、あなたが難病のある職業人として活躍するために必要な調整や協力について、職場の人たちに分かりやすく説明できるように整理し、上手な伝え方を考えましょう。
ワークの進め方
- チェックする
- 書き込む
- 人に説明できるようにまとめる
- 支援者と一緒に進める
ワーク3-1 職場で健康管理を上手にする方法
- あなたが仕事に就くとき、職場の人たちはあなたが最善の健康管理をすることを期待するでしょう。あなたは、これまでの成功や失敗から健康管理方法を学び、時には担当医に相談して、健康管理を上手にできるよう心がけましょう。
ワーク3-2 無理なく安全に働くために必要なこと
- 企業や職場の人たちは「難病」と聞き、「万が一のことがないか」心配するかもしれません。無理なく安全に働けて、職場の人たちが安心できる条件を明確にしましょう。
ワーク3-3 お互い様の人間関係をつくるためのスキル
- 職場で難病のある職業人として、一緒に働く職場の人たちとのお互い様の気持ちで配慮しあう関係を作りましょう。
ワーク3-5 仕事をするために必要な職場の配慮と対応
- あなたは、病状が悪化を防ぐのに必要な職場の配慮について、事業主や職場の人たちに、わかりやすく話すことができますか。
ワンポイントアドバイス
「企業や職場に理解がないから働けない」と決めつけない
現在、日本には難病に限らず、病気の治療を続けながら働いている人が多くいます。 病気や子育て、介護など、様々な事情がある人でも仕事を続けることができるように「働き方改革」に取り組む企業が増えています。